ぼくしかいない この部屋
もうあの子はいない
なのにいつもゆうれいみたいに気配を感じるの 「そこにいるの?」 錯覚する
においが、残っている気がする まだ、いてくれてるような気になってしまう
ここにあるのはもう君の残骸しかない筈なんだけどね
棄てられない触れられない残骸がね あるだけなの ほんとは
ぼくはきっとなんとなく、止まってる
ぼくはきっとなんとなくは、動いてる
死の家に住みながら、死のにおいを感じながら 甘ったるいにおい どんな苦い思い出も過去になれば全て甘い砂糖菓子
甘ったるいにおいに変わるの 毒されたみたいに、そこから動けない
でも ぼくは 進んでる 確実に 進みたいんだよ だから 進む
甘ったるいにおいと気配と残骸と共に 進む
生きる
愛する